ピアノの防音対策

ピアノの防音対策について考えてみましょう。

広大な敷地にある大邸宅や野中の一軒家でもない限り、ピアノの音についての悩みは尽きないものです。

快適なピアノの練習をするために絶対に欠かせないのがピアノの防音対策です。

・ピアノの練習時間が不規則で、早朝や夜中に弾きたい
・まわりに気兼ねなく思いっきりピアノを練習したい
・マンションなので、近所に迷惑をかけていないか心配


ピアノを弾く人であれば誰もが防音で悩んだ経験があるのではないでしょうか。

最近特に増えているのが、都心部のマンションやアパートを中心に、ピアノの音による近隣住民とのトラブルです。

ピアノの音が、時には人の迷惑になり、騒音にもなり得るということを、十分に理解したうえでピアノを弾くようにしなければなりません。

ピアノを弾く人は、ピアノの音で近隣住民とトラブルが起こらないよう十分配慮し、防音対策に取り組無ことが必要です。

また、防音をすることで外部からの騒音が少なくなり、練習がさらに快適になるメリットもあります。

では、ピアノの防音対策について考えてみましょう。

具体的には部屋をリフォームをするのが最も効果のある防音対策ではありますが、これには高額な費用が掛かります。

そこで、あまり費用をかけずに、今すぐ実践できる、手軽なピアノの防音対策を紹介しましょう。

1.壁からピアノを離す

アップライト・ピアノの場合、10cm〜20cm程度ピアノと壁の間に隙間をつくります。
こうすることで音が横に逃げるため、反対側の壁に漏れる音が少なくなります。

2.ピアノの裏側に毛布を敷きつめる

アップライト・ピアノの裏側の木材の部分に、厚手の毛布を取り付けます。
毛布がピアノの音と振動を吸収し、防音に大変効果的です。
多少なりともピアノの音がこもってしまう点が難点といえます。

3.部屋にカーテンをかけたりじゅうたんを敷く

部屋にカーテンをかけたりじゅうたんを敷くと、音を吸収してくれるのでこれも効果があります。
グランドピアノは音が下へ響くため、厚手の絨毯を敷くと防音の効果が期待できます。

コンサート会場では音の減衰時間を「残響2秒」とかの表現で書いてあることがよくあります。
これは、会場に誰もいない時に計測した音の減衰時間のことです。
しかし、実際に観客が入場すると一気に残響時間が減ってしまいます。
これは、来場者が着ている服が音を吸収してしまうからで、この原理と同じ効果が期待できるのです。

4.ピアノの防音グッズ

最近はピアノの防音グッズがいろいろ発売されいるようです。

【防音マット】
下へ行くピアノの音に着目し、床からの反射音を吸収する。
特にフローリングの床に適しており、マットを敷くだけで防音対策ができる気軽さが人気。
グランドピアノ用とアップライトピアノ用それぞれ販売中。

【防振ゴム台(インシュレーター)】
ピアノの足の下に取り付ける「防振ゴム台(インシュレーター)」は、特殊ゴムによりピアノの演奏時に発生する振動を吸収し、音漏れを防ぐ。
簡単防音器具として、マンションや戸建どちらのケースでも利用可能。
ピアノの転倒を防ぐ意味でも、すべてのピアノの必需品となっている。

【サイレント・ピアノ】
一般的なサイレント・ピアノは、弦を叩くハンマーの動きを直前で止め、光センサーによって読み取られた打鍵情報を電子音源に変換した音を、ヘッドフォンで聞く構造を取っています。

・音が全く出ないため、防音には最も効果的
・時間を問わず練習可能
・ヘッドフォンから音を聴くことができる
・鍵盤を打鍵する音が独特であるため、「カタカタ」と鳴る音が気になる人もいる
・通常のピアノとは製造方法が違うため、鍵盤のタッチは本来のピアノが持つ質感とは異なる
・ヘッドフォンから聞こえる音は電子音であるため、ピアノ本来の音とは異なる

5.ご近所へのあいさつ

近隣住民の方にあいさつをすることもとても大切です。
「ピアノを購入することになりました。練習時間を守りますので宜しくお願い致します」
「いつもピアノの音でご迷惑をお掛けしてすみません」
など、近隣住民の方には進んで声を掛けましょう。

笑顔で声かけしているだけで、同じピアノの音なのに、うるさく感じなくなるものなんです。

万が一、苦情が出てしまった場合は、よく話し合って解決することが大切です。
誠意をもって謝罪するなど、きめ細やかな対応を心がけましょう。

 

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