パニック発作に続いて予期不安が起こるのが特徴といえます。
パニック障害の症状は、一般的には次のような経過をたどります。
@ 突然パニック発作が起こる
A パニック発作を繰り返す
B 予期不安が起こる
C 回避行動を開始する
D 広場恐怖を併発する
E うつ病を併発する
では、それぞれの症状を詳しく見ていきましょう。
1.パニック発作
パニック発作では、激しい不安感や恐怖感とともに、動悸めまい、呼吸困難、発汗、吐き気などの症状があらわれます。
また、手足の震え、胸の痛み、胸部や腹部の不快感、しびれ感、脱力感、のどのつかえ、知覚異常などを訴える人もいます。
「このまま死んでしまうのではないか」
「発狂するのではないか」
というように、死の恐怖や発狂の恐怖を感じることもあります。
パニック発作は何の前兆もなく突然に起こり、10分以内にピークに達して、ふっうは20分から30分、長くても1時間以内に治まります。
2.予期不安
パニック発作が起きて、病院で検査を受けても、特に身体には異常が発見されないことがほとんどです。
そのため不安は解消されず、治療もできないので発作を防ぐこともできません。
何回も発作を繰り返すと、いつどこで起きるか予測できないこともあり、「また起きたらどうしよう」と不安でたまらなくなります。これが予期不安といわれる症状です。
このように、パニック発作に続いて予期不安が起こるのが特徴といえます。
3.広場恐怖
予期不安が高じてくると、発作を起こした場所や状況を避けるようになります。
たとえば、飛行機の中で発作が起きた人は、飛行機に乗れなくなりますし、家で一人でテレビを見ているときに起きた人は、家の中で一人でいるのが恐くなります。
これが広場恐怖という症状で、発作が起きた場所や状況などを回避するようになるものです。
中には回避行動が見られない人もいますし、その後、うつ病を併発する人もいたりで、人によってその症状も様々です。
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