自律神経失調症

自律神経失調症とは「心」と「体」がアンバランスな状態

「頭痛で吐き気・めまいがひどい」
「眠れない・寝ても疲れがとれない」
「朝、体が重く起きられない」
「落ち込みやすく何もできない」
「食欲もなく、憂鬱な気分で仕事に行きたくない」

こんな心身の不調で“誰にもわかってもらえない”と悩んでいる人が多いようです。

しかし、病院で検査を受けてもこれといった異常は見つからず、「気のせいですよ」と言われたり、低血圧症、更年期障害などの病気として対症療法が行われたりする例も多く見られます。

このような症状に対しては“自律神経失調症”という診断名がつけられるようになりました。

自律神経失調症は、内臓や器官には異常はなくても、その人の生活習慣の偏りによって、体を働かせる自律
神経の機能がバランスを崩すために起こるものです。
ですから、検査を受けても異常が現れないことが多いのです。

よく例に挙げられるのが、新車のときにはどれも同じだった車が、運転する人のクセによって、故障とまではいかなくてもなんとなくギクシャクしたりするのと同じようなものだということです。

自律神経失調症になる人の生活習慣にもさまざまなクセが見られますが、それはその人の個性であって、よい・悪いの問題ではないのです。

個性的な性格はその人の能力を伸ばすこともありますが傷つけることもあります。
その傷ついた部分が、″自律神経失調症”という症状になって現れてくると考えられています。

自律神経失調症が起こる要因にも、その人の生活のしかたと感受性、その人が感じるストレスの強弱などが関係していることが多いのです。

軽いストレスなら比較的楽に処理できますが、重いストレスが長く続くと、精神的にも肉体的にも疲労困憊し、ホメオスターシス(生体の恒常性維持機能)が崩れ、やがては体調のリズムがおかしくなり、自律神経失調症として現れるのです。

本来、病気は「体」と「心」に分けて「身体疾患」と「精神疾患」の2つに分類し、多くの病院ではその範囲の中だけで診断と治療がなされてきました。

ところが近年、社会の複雑化や人間関係の希薄化、それに伴う人々の心の変化によって、ストレス関連疾患
がますます増加し、2つの分け方では対応できない病気も多くなってきたのです。

そこで、「心身症」という病気の概念が出てきました。

心身症とは、ストレスが大きく関わって起きる身体的疾患の総称です。

器質的異常(臨床検査や画像検査で異常が認められる疾患)と
機能的異常(一般的な検査をしても異常が見つかりにくい疾患)
があり、自律神経失調症は、機能的疾患に含まれます。

ただし、神経症やうつ病など病名のついた精神疾患に伴う症状は含まれません。

⇒自宅で簡単にできる自律神経失調症治療法

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