パーティ・宴会のマナー

■パーティ・宴会のマナー


パーティなどに招待されたらできるだけ出席するようにして、早めに返事を出すようにします。
断る場合は、公的な理由づけ(出張、先約など)をするようにします。



■パーティ・宴会の種類

・ディナーパーティー
座食式のディナーパーティーがいちばん丁重なパーティーの形式です。フルコースの晩餐会で、日本の場合は、通常6時頃から始まります。外国では7時半ぐらいからが普通です。

・ランチョン
座食式の午餐会で、ディナーパーティーの次に丁重なものです。日本の場合は、通常正午から、外国の場合は午後1時から始まることが多いようです。

・カクテルパーティー
仕事が終わる夕方5〜6時頃から始まり、1〜2時間ぐらいで終了します。立食形式で、サンドイッチやカナッペなどの軽食とともに、カクテルやビール、ウィスキーーなどが出ます。出席者は時間内であれば、何時に来て、何時に帰ってもよいことになっています。

・ティーパーティー
いちばん軽い形式のパーティー。紅茶やジュース、ケーキ、クッキー、サンドイッチなどで、お酒は出ません。時間は午後3時から1時間ぐらいです。

・レセプション
新製品の発表、創立記念、出版記念など披露を目的とした、より公式なパーティーです。多人数を呼ぶパーティーで、千人を超える参加者が集まる場合もあります。決まった開催時間はなく、目的によって開催時間は変わってきます。

・宴会
夜、会社の仕事が終わってから開催されます。前述のパーティーのような決まった形式はありません。

■パーティ・宴会の服装

パーティー・宴会は格によって服装が違います。

宴会はビジネスの延長という性格が強いので、男性ならば通常着用しているスーツでかまいません。女性の場合は、時問的なことを考えると多少ドレッシーなもののほうがよいかもしれません。
パーティーの場合は格によって正式な服装が変わってきます。どんな服装をしていったらよいのか迷うときは、あらかじめ招待者に問い合わせたほうが無難です。

■パーティ・宴会の心得

・基本的な心得
招かれたらできるだけ快く招待に応じるようにして、早めに返事を出します。断る場合は、公的な理由づけ(出張、先約など)をするようにします。開始時間
の決まっている場合はは、遅れないよう時間に余裕をもって出かけます。また、多めに名刺を用意することも忘れないでください。

・宴会での心得
挨拶が終わって乾杯が済むまでは、正座のままでいます。食べ物に箸をつけるのも厳禁です。適度に和やかに談笑し、気持ちよくお開きとなるよう気を配りましょう。

・座食式のパーティーでの心得
自分の料理が出されたら、順次食べ始めてよいのですが、少人数のテーブルでは主客が食べ始めるのを待ってから自分も食べ始めるようにします。
食べる速さは周囲に合わせます。食事の間は両隣りの人と均等に会話をします。両隣りが異性の場合には、話題が仕事の話や家族の話しかないとつまらない人だと思われます。ビジネスの食事の席では、ビジネスの会話の口火をきるのは、主客の役目とされています。

・立食パーティーでの心得
多少の椅子やテーブルが用意されていることがありますが、座らずに立って食事をします。料理を取り終えたらテーブルから離れます。いつまでもテーブルの前にいると次の人が料理を取ることができません。
知り合いとばかり話さずに、できるだけ多くの人と話をします。知らない人同士を紹介してつなぐように意識します。途中で帰るときは静かに退席します。

■宴会を主催する場合の心得

・宴会の準備
@一ヵ月から二週間前までぐらいに相手の都合を確め、二、三日前に 確認の電話をかけます。
Aメンバーは役職のバランスを考えて選びます。
B場所、料理の内容は相手の好みや先方の時間の都合などを考慮して決めます。下見をしておくと良いでしょう。
Cお客様の経歴、趣味、性格などを知っておくと話題に困らず、雰囲気作りにも効果的です。
D主賓の席は上座に設けます。接待係は入り口に最も近い席(末席)に座ります。

・宴会が始まったら

@お客様を放っておいて、社内の者ばかりで話したりするのはマナー違反です。
A気持ちよく過ごしていただくために話題を選ぶようにします。政治、宗教、出身校の話題はできるだけ避けたほうが無難です。
B料理が出たら、お客様に「どうぞ」と勧める言葉をかけてから、箸をつけます。
C飲み物はグラスが空にならないように気を配って注ぎます。
Dお客様より先に酔うのは禁物です。自分のお酒の適量を知り、そそうのないようにしましょう。

・宴会が終わったら
締めくくりは大切です。きちんとお礼の挨拶をします。

■パーティを主催する場合の心得

準備のいきとどいたパーティーは、とても気持ちのよいものです。最近は立食形式のパーティーが主流になっていますが、予算と目的に応じてやり方を決めるとよいでしょう。

・パーティーの準備
@場所の確保、招待客のリストアップ、招待状の発送、予算などは、少なくても2カ月前から取りかかります。担当を決めておくのも良い方法です。
A招待状は1カ月から2週間前までに相手に届くように出します。返信用の葉書を入れて、出欠の返事をもらいます。
B招待状には、時間、場所、お客様の顔ぶれ、駐車場の案内、必要があれば服装についても明記します。カクテルパーティーーの招待状には始まりの時間だけでなく終わりの時間も書きます。

・当日の心得
@席順のあるパーティーなどでは、席順を書いた座席表を渡すか、座席表を入り口に貼り出して案内をします。
A早めに来たお客様がまごつかないように、受付は30分前には会場の前で待機します。
B招待客全員に飲み物が配られてから始めます。
C出席者全員がお互いに知り合いになれるように、進んで紹介の労をとります。

■社内パーティの心得

社内で行う主な宴会には、「新人社員などの歓迎会、転出者・退職者の歓送会」「観桜会、観楓会」「慰労会、慰安旅行」「忘年会」「新年会」などがあります。このほかにもクリスマスパーティー、バーベキュー大会など会社によってさまざまなパーティー・宴会がありますし、個人的な飲み会も少なくありません。

パーティーや宴会は、職場における人間関係の潤滑油になりますし、情報交換の場でもあるので、公式の社内行事や私的な集まりにはできる限り参加したいものです。

宴席では、人間関係を深めるために積極的に話をして、オープンな態度で、肯定的に相手の話を聞くようにします。

 

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