■地震被災後の対応
●自宅への連絡手段
地震発生直後はには、安否の確認などで電話が殺到して回線が混雑したり、電話線、電波の中継基地が被害をうけたりして電話がつながりにくなります。また救援活動などのために設けられた災害時優先電話の回線を確保するために、一般の回線には規制がかけられます。
災害時に携帯電話は通じないといわれますが、決してそんなことはありません。03、0422といった局番全体に通信規制のかかる一般回線に対し、携帯電話はアンテナごとに規制をかけます。しかも100%の規制をかけないことになっているので、今いる場所でつながらなくても、少し移動すれば通じる可能性が出てきます。
また、携帯電話のメールにも同様の規制がかかるわけではありません。普段に比べれば送受信に時間はかかりますが、一般電話より通じやすいのは間違いありません。
被災時に、頼りになるのは公衆電話です。一般の家庭の電話や携帯電話などと比べ、公衆電話は優先して通話が確保されます。しかも大規模災害時には無料扱いになり、グレーの電話はそのまま使え、緑の電話は通話後コインが戻ってきます。
●伝言サービスの使い方
災害にあったときのためにあらかじめ、もしもの時の連絡方法などを決めておいたり、確認しておくことが重要です。
・災害用伝言ダイアル
災害用伝言ダイアル「171」は、NTTグループが提供する災害時の安否情報がやりとりできるサービスです。一般の電話回線や公衆電話、携帯電話、PHSなどから「171」をダイヤルし、伝言を録音・再生します。録音した内容は48時間を過ぎると消去されるので、注意しましょう。
・伝言板サービス
携帯番号で安否確認パケット通信を利用し、NTTドコモやボーダフォン、auなど携帯電話各社が提供している安否確認ができるシステムです。たとえばドコモだと、1つの携帯番号につき、10件のメッセージが登録できます。
携帯電話のトップメニューから「災害用伝言板」を選択して行います。「無事です」「被害があります」などの定型文のほかに、100文字以内のコメントが書き込めます。家族などの安否を確認する場合には、確認したい人の携帯番号を入れると、メッセージなどが登録されていれば表示されます。
●帰宅する際の注意点
・帰宅の足の選び方
被災後に自宅に帰る際に問題になるのが、帰宅の足。徒歩は確実ですが肉体的に大変で、車などは身動きがとれなくなる可能性が大です。
被災後、被災地は混乱しています。徒歩は移動手段としては確実ですが、自宅までの距離によって、長距離の移動は体力を消耗します。移動にかかる時間をまずは想定してみてください。ちなみに革靴で一気に歩ける距離は「10キロ程度が限度」といわれます。
最近、都市部では自転車通勤の人も増えています。ただ道路状態は悪化しています。粉々になったガラス片やがれきでタイヤがパンクする恐れがあります。
車の使用も原則、けがした人や病人の搬送など緊急の場合を除き、控えてください。緊急車両の通行の妨げになったり、渋滞の原因になるからです。道路が寸断され、通れなくなっている可能性もあります。
・帰宅ルートの選び方
被災後、帰宅すると決めたら、まずは今いる場所を確認してください。次に自宅の位置や方角をチェックします。そんな時、地図があると便利です。帰宅ルートは幹線道路や道幅の広い道路を選ぶようにしてください。
幹線道路は緊急車両も通行します。そうした車両に注意しながら、なるべく道の真ん中を歩くようにしてください。余震の恐れもありますので、落下物や火災に対する危険性を少しでも滅らすためです。
・帰宅する際に持っておくべきもの
被災後に帰宅する際に、必ず携帯しておくべきものは、「水」、「携帯電話」、「現金」です。
帰宅する際に、食べ物や飲み物が手に入らない可能性もあります。体を維持するためにも最低限の水分(ペットボトル1本分)が必要です。また、もし飲み終わっても、ペットボトルは捨てないでください。途中に給水できる場所があれば、水を入れられる水筒になるからです。
携帯電話は、連絡手段として心強い味方です。バッテリー残量はこまめに確認しておきましょう。途中の避難所などで、携帯の充電器があれば充電を忘れないようにしましょう。
被災直後は、クレジットカードやプリペイドカードなどは使えないと考えてください。ライフラインや各種施設、機器が損傷している可能性が大きいからです。銀行のATM(自動現金預け払い機)も同様です。当面、使えるのは手元にある現金だけと考えてください。
・家族を探す方法
「171」や携帯電話の災害用伝言板サービスなどを利用しても、家族と連絡が取れない状態が続けば不安が募ります。
そんな時は、まずは自宅近くの避難所を捜してみてください。掲示板に情報が貼ってある場合もありますし、顔見知りの人が知っていることも往々にしてあります。
ひょっとしたら家族がけがをしている場合もあります。近くの病院で入院しているか問い合わせるのも手です。個人情報保護法により、病院側はにわかに回答してくれない恐れもあります。非常事態である旨を説明、協力を求めることが大切です。
家族と行き違いになるのを恐れ、自宅に「避難所にいます」などと張り紙する人がいます。これは危険です。被災現場では、弱みにつけ込んで、盗みを企てる輩も横行します。張り紙はまさに留守と公言するようなものです。気をつけてください。 |
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