服装のマナー

■服装のマナー


決められた基準の範囲内であれば、オシャレは許されると考えてよいでしょう。
自分なりに工夫をして、楽しく、素敵に着こなしてください。



■ユニフォーム

ユニフォーム(制服)のない会社もありますが、社内は制服という会社もあります。
オシャレをしようにも制服ではどうにもしようがないという気持ちもあるかもしれませんが、制服は公的な仕事着であるということをしっかり意識したいものです。制服は、いつも清潔を保ち、ボタンはすべて留め、リボンなどもきちんと結びます。だらしなく見えないように気をつけてください。

しかし、決められた基準の範囲内であれば、オシャレは許されると考えてよいでしょう。自分なりの工夫で制服を素敵に着こなしてください。私服で執務するときは、動きやすいこと、華美になりすぎないことが基本ですが、職種や職場によっては、流行に敏感な服装を求められることがあります。

自分の職場では服装について、どのようなことが求められているのかを、あらかじめ確認しておくようにしましょう。

■オフィスウェアと通勤服

女性の通勤服は全般的にカジュアル化の傾向にあります。社内ではオフィスウェアに社内用のパンプスというスタイルが多いので、アフター・ファイブにそのまま突入できる服装で出勤する女性がほとんどです。しかし、商社や金融関係に就職したら、従来通りのべーシックなジャケットやセットアップスーツが基本となります。

ブラウスの基本はピンク系かサックス系で、カラーのバリエーションはそれほど無く、ナローカラーと呼ばれるレギュラータイプが一般的です。アフター・ファイブに予定があって、オシャレをという日にはパールホワィトや薄い黄色系の光沢感のある素材がおすすめです。襟をジャケットの外に出すと首まわりが見えるので、ネックレス等のアクセサリーを見せるようにしましょう。

靴はプレーンなパンプス、ローヒールが一般的で、スーツに合わせた色を考えましょう。アフター・ファイブの予定がある場合は多少高めのヒールにした方がいいでしょう。

■スーツの選び方

社会人としてまず揃えなくてはならないものはスーツです。スーツにも流行があり、主流はもちろんシングルですが、その中では三つボタンタイプのスーツも人気があります。一般的なのは二つボタンスーツで、顧客や取引先と接する機会が多いなど職業柄、できるだけ無難なスーツのほうがいいでしょう。また、まじめで誠実な印象を与えたいという人には二つボタンスーツがいいようです。

ダブルのスーツは、自分では威張っているつもりはなくても、相手からは威張っているように見えてしまったりするので、注意が必要です。

スーツの色については、初対面の人に対してまじめさや誠実さをアピールする時には、紺やチャコールグレーのスーツが好印象を与えます。一見さわやかそうに見える明るい色合いや茶系のスーツもなるべくなら避け、あくまでもダークな色合いのスーツが基本だと考えましょう。

ただしスーツの色よりも大切なのは清潔感で、クリーニングはまめにして、きちんとプレスされたものを着ることが重要です。また、そでやすそが短い、肩がキツイなどサイズの合わないものは避けるべきです。

■シャツの選び方

シャツで大切なことは、シャツは「下着」だということです。来客のときに上着を着なければ失礼にあたるのは、そのような理由からです。たとえ親しいお客様でも、上着を着て会うのがビジネス・マナーというものです。

シャツの色と柄は白が基本で、清潔感をアピールするのに最適です。ただし白のシャツは汚れが目立つので洗濯はまめにすることが必要です。基本の白以外にもいろいろな色や柄のものを試してみるのがいいでしょう。ただし、濃い色や派手な模様のものは、清潔な印象を損なうことがありますので要注意です。

シャツのカラー(襟)のタイプはレギュラー、ワイド、ボタンダウンの三種類があります。カラーの高さによっては二つボタンのものもあります。いずれにしても、スーツにぴったり合うシャツを選ぶことが大切で、スーツの変化に合わせてシャツのデザインも変化していることを忘れてはいけません。

サイズについは、首回りをきちんと採寸し、人差し指を一本差し込めるぐらいのゆとりのあるものを選びましょう。サイズが合わないと襟元が引き締まらなくなるため、全体的な印象までだらしなく見えてしまうので要注意です。

■靴の選び方

ビジネスにふさわしい靴の基本はレースアップ(ひもつき)の革靴です。靴は一足で足りるということはあり得ないので、違うタイプの靴がほしいという人は、二足目はスリッポン(靴ひものない短靴及び浅靴)でもいいでしょう。できれるだけ数をそろえて、はき回しした方がかえって長持ちして経済的です。

色は黒か茶系のものがよく、カバンやベルトと合わせるのはもちろんですが、基本的にはスーツの色に合うほうを選ぶべきです。茶色の靴を選ぶときは、濃淡によってかなり感じが違ってくるので、スーツに似合う色かどうかを確かめて買うのがいいでしょう。

またビジネスシューズとしては歩きやすいものを選ぶことも大切で、営業などで出歩くことが多い人は、特に靴選びにこだわる必要があります。また、靴は毎日はきかえるのが基本です。

靴はデザインや色も大切ですが、よく磨いて手入れされているかが一番のポイントです。汚れた靴は相手に不快感を与えるので、出勤前は必ず足元をチェックするようにしましょう。

■ネクタイの選び方

ネクタイを選ぶときのポイントは、スーツとシャツに合わせて選ぶことです。ネクタイはべースの色が紺(濃いブルー)、えんじ(ワインレッド)、濃いグリーンなどが無難です。

特にえんじ色は万能で、茶系、紺系、グレー系のどんなスーツにも合います。黄色系のネクタイは相手に明るい印象を与えます。また赤系はアグレッシブな印象を与えるので、アメリカではここ一番という時の「パワータイ」として選挙演説などで身につける人をよく見かけます。

ネクタイの色で失敗しがちなのがボケた色で、地昧っぽいものにすると、全体の印象も薄くなります。どうしても色に自信のない人は、黒を基調にした小さめの白いドットのものが、オーソドックスでよいでしょう。

ネクタイの柄は小紋調か、小さめのドットが望ましく、大きめの柄だと、どうしても派手に見えがちになります。縞模様を選ぶなら縞の中に二、三色スーツと同じ系統の色が入っているものが無難です。

■かばんの選び方

かばんの大きさについては、自分の日常業務にとって必要最小限のもので、できるだけ軽いものがよいでしょう。最低でもA4サイズの書類が入るるかばんが必要ですが、書類を頻繁に持ち運びする必要のある方は、A3サイズの入るかばんがあると便利です。

かばんの素材は、もちろん革製品がよく、靴の色やベルトの色を考えてそれに似合う黒か茶または黒と茶のコンビのものを選ぶと無難です。コンビのかばんなら、靴やベルトがどちらの色でも、コーディネイトがしやすくなります。

またカバンは毎日使うものなので、指先があたるところだけ擦りきれてきます。そこで、おすすめなのが型押しタイプのかばんで、これなら普通のものにくらべれば傷みにくいし、汚れや雨に強く便利です。

折れやすいモノや、精密機器、大切な書類などを持ち歩く機会の多い人には、アタッシェケースが安心です。セカンドバッグやショルダーバッグは、あまり評判がよくなく、またリュックなど、スポーティーなものはビジネスにふさわしくありません。

■小物の選び方

ビジネスマンとして絶対必要なものはまず名刺入れです。そのほかにも、ベルトや財布、定期入れなども購入することになります。

革の小物は意外と目にとまるものなので、なるべく質の良いものを選ぶことです。少々値段がはっても、長い目で見れば絶対にお得になります。
ただし良いものといっても、大きなロゴの派手な高級ブランドものでは、嫌昧な印象を与えるので、ロゴが入っていても小さいマークのようなワンポイント程度のものがいいでしょう。シンプルで上品、そして自分が使いやすいものを選ぶことも小物選びのポイントです。

ビジネスマンにとって、手帳・メモ帳、筆記用具は必須アイテムです。社内・社外にかかわらず、どんな時、どんな場所でも常にメモを取れる用意ができていなければならないからです。基本的に、万年筆・シャープベンシルなどは借りるものではありません。手帳や筆記用具は、常に携帯する習慣を身につけましょう。

 

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